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「断熱性」について

 

私が考える住宅に必要な基本要素の2つ目である、

 

②断熱性

 

についてお話したいと思います。

 

が、その前に夏場と冬場の気温とリスクについてまずお話したいと思います。

 

今の住まい(戸建て、アパート、マンションなど)の夏と冬の室内の温度ってどうですか?

 

夏は室内で30°以上、冬は室内で10°以下になっているお宅も多いのではないでしょうか?

 

リビングや寝室など常にその場所にいる部屋は夏は冷房、冬は暖房を使用していると思いますが、

廊下や洗面室、浴室、トイレなどのお部屋以外の場所の温度はもっと夏場は高く冬場は低いと思います。

 

夏場の室内で問題になるのが「熱中症」です。

 

「熱中症」って実は室内で発症する方が多いってご存じですか?

 

特にご年配の方に多いのですがエアコン(冷房)が嫌いでかなり気温が上がっても我慢してしまい、

そのために夏30°を超える気温でも冷房を付けずに我慢して過ごしてしまう・・・

またランニングコスト削減のために少しくらいなら我慢してしまう・・・

 

昔から日本人ってこのような意識が強い傾向にあると思います。

 

でもこれって環境によって全然リスクが違うんですよね。

 

窓を開ければ風が通って涼しくなる、軒(屋根)が深く出ていて日射が遮られている、などなど

自然の力を利用している住まいやそのような状況を生み出せる環境であれば問題ないと思います。

 

しかし、住宅が密集し軒が出ていないデザインの住宅が増え、窓の位置等もあまり考慮されていない

現在の住宅事情ではなかなか自然の力を利用した環境を生み出す事は難しい状況だと考えています。

 

では次回、冬場の室内でのリスクについても触れたいと思います。