建築家フランク・ロイド・ライト

 

私には学生時代から尊敬する建築家がおります。

 

それはアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトです。

 

ル・コルビュジエとミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と呼ばれています。

 

もう半世紀以上前に亡くなられておりますが、今でもライトが設計した建築は数多く存在していて、
ジョンソンワックス社の事務所やグッゲンハイム美術館、日本でも記憶に残る素晴らしい建築である
旧帝国ホテル(現在は愛知県の明治村にエントランス部分だけが残っています)など大規模な建築も設計する中で、
実は数多くの住宅の設計を行っていました。

 

特に有名な住宅として「落水荘(Fallingwater)」という滝の上に建つ自然と一体となったデザインを
有する素晴らしい住宅があります。

 

1939年にエドガー・カウフマンの別荘として完成してから80年を時を超えて、
今でも毎年12万人以上の人々が見学に訪れる世界的な名住宅建築として現在も存在しています。

 

この自然と一体となったデザインはライトが提唱する「有機的建築」の建築理念そのものだと思います。

 

「有機的建築」とは建築物を中心として外部の自然との調和を図りながら自然界の有機体のように
全体と部分が均衡を保ち、敷地や環境と一体となった建築の事を表しています。

 

私が住宅の設計を志すキッカケとなったのは正にこのフランク・ロイド・ライトの設計した「落水荘(Fallingwater)」と
出会ったからなのです。

 

そしてこの「有機的建築」という理念が私が考える住宅設計の基盤となっているのです。