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間取りについて③

 

間取りは選ばれた土地の形状や方位、道路がどちら側にあるのかによって大きく変わります。


また隣地の建物の大きさや高さなど周辺環境にも大きな影響があります。

 

土地が四角であれば間取りは考えやすいですが、細長かったり、台形や三角形など複雑な
形状の土地ですと自由な間取りは難しくなります。

 

そしてとても重要なのが方位です。

 

この方位は四季それぞれの日射の取得や日射の遮蔽に大きな影響があります。

 

日射を取得する場合に一番大切なのは南側の窓の大きさです。


南側の窓をなるべく大きくする事で(もちろん構造優先で考える必要があります)、
冬場の太陽からの日射を南面から取得する事が出来るので暖房負荷の軽減につながり、
省エネ効果によるランニングコストの軽減につながります。

 

ただし夏の日射はなるべく取得したくないので、
逆に夏場は日射を遮蔽する事を考える必要があります。


窓上に庇を設けるのが一番の得策ですが、間取りや外観形状的に難しい場合は
後付けでシェード等で夏場の日射を遮蔽する方法を考える必要があります。

 

そして隣地の建物の状況によってもこの考え方は変化します。


南側隣地に建つがてものが近い場合や高さがある場合には、いくら南側の窓を
大きくしても日射取得が出来ない状況になります。

 

その場合は吹抜を設けて2階部分からの日射を取得する方法や、
周辺建物による日影を検討し、1階でも日射が取得できる場所に窓を設けるなど
いろいろと検討する必要があります。

 

このように方位や周辺環境が間取りに大きく影響しますので事前確認を必ず
行うようにして下さい。