一級建築士製図試験 大前提の考え方

 

令和元年10月13日に受験された方の合格発表のランクの割合は、
ランクⅠ:36.6%、ランクⅡ:3.0%、ランクⅢ:29.2%、ランクⅣ:31.3%


令和元年12月8日に受験された方の合格発表のランクの割合は、
ランクⅠ:34.2%、ランクⅡ:5.3%、ランクⅢ:31.9%、ランクⅣ:28.6%


となっており、ランクⅡがなんと3.0%、5.3%まで落ち込んでいます。

 

以前はランクⅡは20~30%でランクⅣが一桁の%で推移していましたが、
ここ数年はランクⅡの数が少しずつ減ってきており、ランクⅢとランクⅣが少しずつ増えている状態になっています。

 

これは明らかに「空間構成」の足切りの基準が厳しくなったと考えられます。

 

国土交通省が以前発表しました一級建築士試験製図試験内容の見直しの具体的対応で、

合格基準の設定に関して配点構成を「空間構成」と「意匠・計画、構造、設備」に大別し、
「空間構成」に関しては足切り点を設定するものとすると明記されています。

 

この状況を分析して考えてみますと、毎年合格発表の時に公表される合格基準等

(採点のポイント、採点結果の区分、合格基準)の

 

(1)空間構成

①建築物の配置計画、②ゾーニング・動線計画、③要求室等の計画、
④建築物の立体構成等

 

上記4項目をしっかりと計画する事が大切になります。