一級建築士製図試験「課題文の読み取り」について

 

一級建築士製図試験でまず一番最初に行う作業は「課題文の読み取り」です。

 

当たり前の話ですがまず課題文から出題者が意図したものを読み取ります。

 

この「出題者の意図」を読み間違えると完全に合格から遠ざかってしまいます。

 

特に「設計条件」の冒頭にある「この課題は~」で始まる文章には出題者がどんな建築物を求めているのか、
どのような目的で計画するのかが記載されています。

 

この部分を読み落としてしますと意図された建築物からかけ離れてしまいますので、
ここの内容は決して難しい事は書いていませんので確実に頭に入れるようにして下さい。

 

そこから「敷地及び周辺条件」や「建築物」「その他施設等」「留意事項」を読み進めていきます。

 

ただここに多くの時間を割く事ができません。

 

6時間半で課題文の読み取りからエスキス、記述、作図そしてチェックと6時間半の中で全てを終わらせなければなりませんので
課題文の読み取りには実質5分~10分程度の時間で進めるようにして下さい。

 

課題文の熟読は必要ありません。

 

この後に進める「エスキス」の中で課題文から読み取る「条件整理」を行う時間があります。

 

そして各要求室やその他の施設などの関連性やグループ分けは「機能図」でしっかりと行いますので、
この「課題文の読み取り」は出題者の意図を掴む事と全体把握として考えてほしいと思います。