一級建築士製図試験 作図トレーニング方法について(描くモノのサイズやパターンを覚えよう!!)

 

以前当ブログの「頭を使う作業・手を動かす作業④ 作図編その2」で作図トレーニング方法の基本的な内容をお話させて頂きました。

 

作図に関して大切な事、

 

①描く順番を決める(ルーティーンを決めてどんな課題でも同じ順番で描く)

②通り芯や柱など同じ作業は1階から3階まで一気に描いてしまう(階毎に分けない)

③考えながら描かない(エスキスで全て決めてしまう)

 

上記は基本中の基本として考えて下さい。

 

それを踏まえて思考を止めて作図機械:プロッターのように描けるようになるために必要なトレーニング方法をご紹介します。

 

何も考えないで描くという事は例えば事務所の机、カフェのテーブル、トイレの便器などの大きさやそれを使う時に必要な寸法を

頭に入れておく必要があります。

 

特に上下階の不整合で大きく減点となってしまう階段とエレベーターは確実にパターンを覚えて下さい。

 

スパン割で最低でも 7m×7m 6m×7m 6m×6m の階段とエレベーターの配置パターンは必須です。

 

利用者用と管理用の階段とエレベーターのサイズが異なりますのでどちらも覚えてしまって下さい。

これは資格学校や通信講座でも参考資料があると思いますので確認してみて下さい。

 

また階段の段数にも注意が必要です。

階高設定によって通常の廻り階段で昇りきる場合と1.5回転で昇りきる場合で階段の描き方と上階の階段の昇り位置が変わるので

間違って描いてしまうと上下階の不整合となってしまう恐れがあります。

 

階段に関しましては建築基準法23条、24条の階段の規定が大前提にありますので押さえておいて下さい。

 

スパン割でのそれぞれのパターンを何度も描いて練習をして作図段階で描き方を迷わないようにしておきましょう。

 

トイレも通常のトイレブースの寸法、小便器の間隔や多機能トイレの必要寸法なども頭に入れておくとすぐに描く事ができます。

特に多機能トイレは近年課題文に車椅子使用者やオスメイトに考慮と特記事項に記載されていますので、

車椅子の回転必要寸法やオスメイトの大きさなどもしっかりと押さえておいて下さい。

 

細かい事かもしれませんが、これらを知っていて描くのと分からないまま描くのとではトータルの作図時間に大きく影響があります。

 

作図に掛けられる時間は約3時間前後です。

 

少しでも早く描き切ってチェック時間を確保すれば合格に一歩近づく事ができます。

 

この細かい日々の努力がとても大切だという事を頭に入れて頂いて作図のトレーニングを進めて下さい。