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内装の壁仕上げについて【コーディネートする場合の注意点 その2】

 

前回のコーディネートする場合の注意点の続きです。

 

今回はもう少し現実的に注意した方が良い部分をお話したいと思います。

 

 

④壁紙(クロス)を選ぶ場合はなるべく大きなサンプルを取り寄せる

 

壁紙のメーカーが出しているブックサンプルというものがあるのですが、かなりの種類が掲載されていて実物のサンプルが張り付けてあるのですが、

5㎝角程度のかなり小さいサンプルなので全体イメージが沸きずらいんです。

 

その小さいサンプルだけで決めてしまうと、いざ貼って完成した状態を見た時に「あれ?こんなに色が薄かったっけ??」

「こんな柄になると想像できなかった・・・」というような状況に陥ってしまいます(^^;

 

そんな状況にならないために、ブックサンプルからピックアップした壁紙(クロス)の大きなサンプルをメーカー依頼するようにして下さい。

色や柄が分かるように最低でもA4サイズの大きさで確認して頂いた方が良いと思います。

 

 

⑤壁紙(クロス)の大きなサンプルを実際に貼る方向に向けて確認する

 

大きなサンプルを取り寄せて色や柄を確認する時の最大の注意点は実際に貼る方向に向けて色や柄を確認するという事です。

 

よくサンプルを取り寄せて色と柄を確認する時に机の上に広げて見る方がいらっしゃいます。

でも壁紙って壁に貼りますよね?

机の上に広げたら床に貼るイメージでみるようになってしまいますよね・・・

 

ですので壁に貼る色と柄を選ぶ時は壁に立てかけて貼った状態をイメージしやすいように色と柄を確認するようにして下さい。

 

さらに天井の壁紙(クロス)を選ぶ場合は下から見上げるように色と柄を確認して下さい。

その時の注意点はサンプルだけ上に持ち上げて見てしまうと照明の光が透過して分かりずらくなりますので裏に光を通さないようなもの

(段ボールや板など家にあって持ちやすいもので大丈夫です)を当てて見上げて確認するようにして下さい。

実際に天井に貼ると光が床よりも当たりずらくなるため、机に広げたり壁に立てかけたりするよりも暗く見えると思います。

 

アクセントで一部貼り分ける場合も壁に立てかけて組み合わせを確認するようにして下さい。

 

このように実際に貼る状態に合わせて確認する事で壁紙(クロス)への光の当たり方による色や柄の変化が分かります。

この作業が実際に壁紙(クロス)を貼った時に自分の思っているイメージとの食い違いをなるべく無くすためにとても重要になります。

 

 

⑥割り分ける場合はその場所に注意

 

壁紙(クロス)をアクセントとして一部貼り分ける場合は、貼り分ける場所に注意して下さい。

 

壁紙(クロス)は通常幅900㎜程度となっていてそれをつなげて貼っていいきます。

そのため壁紙(クロス)のジョイントが出てくるのですがそのジョイントする場所を例えば壁が出っ張っている部分などで貼り分けると

人が通って擦れたり、下地や構造躯体が木造のため水分を吸放出する事により動きますのでジョイント部分から割れてしまう可能性があります。

 

そのためアクセントで貼り分ける場合は壁が出っ張っている部分で貼り分けるのは避けましょう。

 

基本的には入隅といって壁が壁にぶつかって終わる部分で貼り分けます。

 

この貼り分け位置はなかなか分かりずらいと思いますので依頼している建築士の方やコーディネーターの方に相談しながら

決めて頂く事をお勧めします。