一級建築士製図試験 時間管理について

 

一級建築士製図試験は課題文の読み取りから作図・記述を完成させるまで6時間半しかありません。

 

6時間半とだけ聞くとすごく時間があるように思いますが、読み取り、エスキス、プランニング、記述、作図をすべて行うとこの試験を受けたことがある方はまったく余裕が無いことを実感していると思います。


「空間構成」で足切りがあると以前お伝えしましたが、図面や記述の未完成も一発不合格になってしまいますので、
とにかくこの試験は時間管理がとても大切です。

 

エスキスや記述のように考える作業がある場合と課題文の読み取りや条件整理、作図など考える作業がない場合と時間管理を分ける必要があります。

 

考える作業がある場合、課題の内容によっては自分の予想以上に時間が掛かってしまう事もあり得ます。

 

そうした想定外の時間が掛かるものをある程度予測した上で、考える作業がない部分の時間管理を徹底する事が必要になります。

 

課題文の読み取りであれば10分以内で可能です。


これは特に難しい部分ではありませんのですぐに実践できると思います。

 

もう1つとても時間管理として大きいのが「作図」です。

 

こちらは手書きの図面となりますのでCADに慣れている方はとても大変だと思います。

 

この「作図」に関しましてはなるべく考える作業に時間を取りたいので3時間以内(できれば2時間半が理想)に仕上げる事を目標にして下さい。

 

エスキスをしっかりと行い1/400のプランニングまでがまとまっていれば、

あとは考えないで今まで作図トレーニングをしてきた内容でひたすら手を動かして作図して下さい。


これは日々のトレーニングがとても大切になります。

 

仕事をしながら、家庭もありながら、3時間という時間を捻出するのは大変だと思いますが、
どんな課題でも作図は3時間以内(理想は2時間半)に出来るようになれば時間管理に自信を持てるようになります。

 

製図試験の時間管理をまとめますと、

 

課題の読み取り 5~10分
エスキスからプランニングまで 2時間
記述 1時間
作図 3時間(理想2時間半)
チェック 約20~25分

 

を目安として日々トレーニングを積んで頂くと良いと思います。