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外壁材について…モルタル編①

 

今回は昔から外壁材として使用されている「モルタル」の外壁についてお話したいと思います。

 

モルタルとはセメントと砂を約1:3の割合で水と練り混ぜて作る建築材料です。

砂利(粗骨材)を混ぜたコンクリートは構造躯体として利用されますが、モルタルは下地材として多くの場所に利用されています。

 

かつてはこの「モルタル」の外壁材が主流でしたが、大工工事、左官工事、塗装工事と作業工程が複雑で、そのため施工期間も長く、

コストがかかるというデメリットがあり、現在では施工手間が掛からず工期も短縮できるサイディングが主流になっています。

 

ただこの「モルタル」の外壁はサイディングのような継ぎ目がないため美しく高級感のある仕上がりになります。

 

「モルタル」の外壁の仕上げ材として代表的なものが塗装仕上げです。

 

塗装仕上げの中でもいくつか種類がありますので簡単にご説明しますね。

 

・リシン吹付仕上げ…もっとも一般的な仕上げでスプレーガンでリシン材を吹き付けてザラザラした表面になる仕上げです。

 

・スタッコ吹付仕上げ…吹き付けた後にコテやローラーを使って凸凹に作る仕上げです。塗装の厚みがあるので他の塗装よりも重厚感があります。

 

・吹付タイル…タイルガンで仕上げ塗料を吹き付ける仕上げです。合成樹脂を加えているため表面がつるるつした見た目になります。

 

また近年はアイカ工業という会社のジョリパットという色やテクスチャーが豊富で意匠性のある商品が多く使用されています。

対候性や下地のひび割れに追従する可とう性もあります。

洋風から和風まで幅広いデザインに対応が可能でとても使い勝手が良いため、私の設計でも採用させて頂いております。

 

 

モルタル編が長くなってしまいそうなので次回に続きます。