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外壁材について…木板編①

 

今回は本物の木の板を使用した外壁についてお話したいと思います。

 

やっぱり本物の自然素材を使用した材料は疑似商品とは質感がまったく違いますよね。

 

木の板を使用した外壁は自然素材のため他の外壁材よりも自然環境と調和し、ぬくもりを感じる仕上がりになります。

また天然素材であるため月日が経つと木材に風合いが出てきて味わいのある落ち着いた雰囲気になります。

 

ただし自然素材であるがために月日が経つにつれて紫外線や雨風等で木材が劣化します。

放っておくと劣化した場所から腐ってしまったり、割れてしまいます。

 

また水分や湿気を含むと膨張し乾燥すると収縮しますのでひび割れや反りなど形状の変化が起こります。

さらに湿気により腐食する事もあり、湿った木材を好むシロアリの被害が起こる可能性もあります。

 

木材の美しさを保つためには適切な塗装と適切なメンテナンスが必要になります。

 

木材の塗装は大きく分けて「木材の表面に塗膜を造る塗料」と「木材に浸透する塗料」の2つのタイプがあります。

 

「木材の表面に塗膜を造る塗料」は木材の表面に塗膜を造って木材を保護する塗料で、耐水性、耐久性がありますが

塗膜を造るので木材の質感が無くなります。

代表的なものとしては油性調合ペイント…いわゆるペンキと言われるものや合成樹脂塗料の中で最も耐久性に優れているウレタン樹脂塗料などがあります。

 

「木材に浸透する塗料」は木材内部に塗料を浸透させて保護する塗料で、「木材の表面に塗膜を造る塗料」と比べると膜を形成しないため耐水性、耐久性は若干劣りますが木の質感は残ります。

代表的なものとして木材の調湿機能を保ちながら紫外線や雨風から保護する木材保護着色塗料があります。

 

上記のように塗料はいろいろありますが私は天然成分を使用した土壌汚染等のない自然素材の塗料を使用する事をお勧めします。

 

塗装は紫外線や雨風などにより劣化しますので定期的に再塗装が必要になります。

木材は調湿作用によって膨張したり収縮したりするため、その木材の上に塗った塗装は長持ちしません。

そのため木材を長く美しく保つためにはこの定期的なメンテナンス作業が不可欠になります。

 

木材編が少し長くなってしまいそうなので次回に続きます。