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外壁材について…木板編②

 

前回からの続きとなります。

 

塗装のメンテンナスが不要(一部必要な場合もありますが)の木材として「焼杉板仕上げ」というものがあります。

 

これは杉板を焼くことによって表面を炭化させ、腐朽菌などの繁殖を抑えられるので耐久性が上がります。

 

デザイン的には和風のイメージで落ち着いた雰囲気になるため純和風や和風モダンのデザインでも好んで使用されています。

 

ただし直接焼いた材料になりますので表面に煤が付きます。

そのため手で触ると黒く付きますし、白い服で壁に寄りかかってしまうと真っ黒になってしまいます(^^;

常に外壁に触れないように日々気を遣う必要がありますね。

 

 

焼杉材も含めてすべての外壁に用いる木材に関わる問題が防火性能です。

 

建物を建築する場所によって「防火地域」「準防火地域」「22条・23条地域」と防火性能を求めるランクが異なる地域があります。

それぞれに外壁に求める防火性能がありますが、地域によっていは木材を使用できない場所もありますので

外部に面する壁を防火性能が確保できる構造にすれば使用できる場合もありますが、まずは行政庁へ確認する事が必要です。

 

またなるべく木材の劣化を防ぐためには軒を長く出して雨が直接かかる事を防ぐような配慮が必要になります。

出来れば平屋建てで軒を深く出した場所に全面貼り、若しくはアクセントとして部分貼りにするのが望ましいですね。

 

このように外壁に木材を使用する場合はいくつかのハードルがありますが、そのハードルを超えてでも使いたいと思える自然素材ならではの美しさがあります。

 

経年変化を風合いとして楽しむことができ、定期的なメンテナンスも自主的に行って頂ける方にはとてもお勧めの材料です。

 

他の外壁と比べるとコストも上がってしまいますが部分的な使用も可能ですので自然素材を使いたいという方は一度ご検討してみて下さい。

 

そして私が設計するにあたりとても大切にしている自然素材を用いた材料ですので、ご予算や使用条件がクリアできれば是非お勧めしたい外壁材です。