一級建築士製図試験「頭を使う作業・手を動かす作業⑤ チェック編」

 

作図編がかなり長くなってしまいましたが最後は「頭を使う作業」「手を動かす作業」のラスト、チェック編です。 

 

以前も当ブログでチェック時間の確保の大切さについてお伝えしましたが、 今回はさらにもう少し詳しくお話させて頂きたいと思います。 

 

チェックはエスキスの途中、エスキス終了時、計画の要点記載終了時、そして作図終了時と段階毎に必要になります。 

 

このチェックは基本的に「手を動かす作業」になります。 

 

エスキスでまとめた内容や課題文との整合性をひたすらチェックします。 

 

ここで考えてしまうとチェックがチェックでなくなってしまい悩んだり不安になったりしてまとならなくなってしまうからです。 

 

チェックの段階では課題文で要求されている事がしっかりと反映されているかどうかを重点的にチェックします。 

また作図漏れや記述の記載漏れがないかのチェックも行います。 

 

万が一要求が反映されていない部分が見つかった場合でも決して焦らないでください。 

対策を落ち着いて考えればどうにかできる場合が多いです。 

エスキスのミスなのか、作図のミスなのかしっかりと見極めて下さい。 

 

この万が一の対策は「頭を使う作業」になります。 

 

作図の問題であればチェック時間をしっかり確保していれば修正して何とかなります。 

 

エスキスの問題ですと度合にもよりますが減点覚悟で一発OUTを回避するための修正方法を選択して下さい。 

作図修了段階でのチェックは確保できても20~30分です。 

ここで大きく変更してしまうと未完成の一発OUTになりかねませんので、一発OUTをまず確実に回避して最小限の減点に 

なるように考えて下さい。 

 

この判断は非常に難しいと思います。 

 

ただでさえ6時間半の本試験では緊張しているので、ミスを見つけた時は頭が真っ白になってしまうかもしれません。 

 

その時は落ち着いて考えて下さい。 

 

自分はなぜ一級建築士の試験を受験しているのかを。 

 

目指しているものはすぐ目の前にあります。 

 

手を延ばせば届く場所まで来ているんです。 

 

諦めない心のトレーニングとしても普段の練習課題でしっかりとチェック時間を確保し、 

緊急事態に対応できる練習も欠かさないようにして下さい。