一級建築士製図試験 本試験を終えて

 

10月10日(日)の一級建築士製図の本試験を受験された皆様、6時間半という長時間の戦い大変お疲れ様でした。

 

エスキスに時間が掛かってしまった方、記述の内容に苦戦された方、作図に時間が掛かってしまった方、チェック時間が確保できなかった方、などなどやはり一筋縄ではいかない試験です、全てを完璧にできた方はかなり少ないと思います。

 

課題文の読み取りを落としてしまったり、記述で書いた内容に自信が持てなかったり、作図で記載漏れがあったりと、

6時間半の中で心も体もズタボロになりながらも最後までやり切った事にまず称賛を送りたいと思います。

 

本当にお疲れ様でした。

 

本試験がこれで終了してほっと一息、これで開放された!!!自由だ--!!!っとなりたいところですが、

皆さんには合格発表までに、いや直ぐにでもやってほしい事があります。

 

それは再現図の作成です。

 

これは今年の製図試験を受験された皆さんに必ずやってほしいと思います。

 

本試験で作成しましたエスキス用紙は持ち帰っていると思いますので、一息ついてまだ記憶に残っている今週中には再現図を描いておきましょう。

 

え?でもなぜわざわざ再現図を描くの? と思いますよね。

 

資格学校に通っている方は本試験終了後に各学校に帰って早速再現図を描いていると思います(一日2回作図するから結構キツいんですよねー)

これは資格学校で皆さんが作成した図面と計画の要点をチェックして合格ランクに到達しているかをチェックするためです。

あくまでも資格学校の基準でのチェックになるので確実ではありませんが今までの経験からある程度合格かどうかが読み取れるのではないかと思っています。

 

資格学校に通っていない方でもこの再現図を作成する事をお勧めする理由は・・・自分自身と向き合って頂くためです。

 

この再現図を描く事により、自分が製図試験で行ったエスキスプロセスや作図方法、記述内容などを冷静な状態で客観的に見る事ができます。

そしてこの試験の中で何が成功して何を失敗してしまったのかを確認してほしいのです。

 

やらかしてしまった事や失敗を沢山見つけてしまうかもしれないので描きたくない・・・と思うかもしれません。

でも自分の答案がどのくらいのミスで合格できたのか、逆にどれくらいのミスをして合格できなかったのかを知らないで次のステージに行くよりも、

自分が今年の試験をどう乗り越えたのかを知って進んだ方が次のステージに行く前に自分自身の検証ができます。

 

この製図試験の再現図を通して自分自身と向きあう事は、結果として合格していてもしていなくても今後の皆さんの仕事や勉強に対して必ず役に立ちます。

 

製図試験を受けるまでは自分の生活を犠牲にして勉強を頑張った方ばかりだと思います。

私も受験した年には家族に沢山我慢してもらいました。

ただここで全てを開放するのはもう少し我慢して下さい。