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屋根材のメンテナンスについて

屋根は家を雨風から守る大切な場所

 

屋根は普段生活をしている時にはほとんど見えないので屋根材の状態を日頃から見ることってほどんどないですよね。

あまり見ることがないため年数が経って気が付いた時には色あせていたり、割れて破損していることが良くあるんです。

 

屋根材は家を雨漏りや風などから守ってくれるとても大切な材料なのでしっかりとメンテナンスを行っておきたいですよね。

 

今回は代表的な屋根材のメンテナンス時期やメンテナンス方法についてお伝えしたいと思います。

 

 

①化粧スレート葺

 カラーも豊富でバリエーションもあり他の屋根材よりも低価格のため現在はもっとも普及している屋根材です。

普及している商品は約10年程度で表面の塗装が劣化しますので屋根材の状況を確認して再塗装することをお勧めします。


商品によっては30年経っても色あせしないと謳っている商品もありますが、周りの環境によっては劣化が早まったり、部分的な補修が必要になる場合もありますので10年を目安に点検して頂くことをおすすめします。

 

再塗装前にはスレート材の点検も行って下さい。

台風や強風によって飛ばされてきた物によりスレート材が破損していることがあります。

その場合は割れた部分の隙間を充填剤で補修したり、それでも対応しきれない場合はスレート材の差し替えをおこないます。

 

 

②ガルバリウム鋼板

横葺き、縦ハゼ葺きなどデザインが豊富で緩い勾配の屋根にも対応しているため特に設計事務所などデザインに拘りのある会社で採用されることが多い材料です。

 

素材は鉄板ですが表面はアルミと亜鉛のメッキで鉄板の表面を保護しています。

 

ガルバリウム鋼板自体の耐用年数は25年から35年くらいになりすが、約10年程度で表面の色褪せや錆がないかの点検を行うことをおすすめしています。


特に緩い屋根の勾配の場合、屋根の上のゴミや落ち葉が溜まったまま放置すると水はけが悪くなって雨漏りや錆の原因になりますので、点検を行って錆などの原因を早期に発見し錆が発生するまえに塗り替えるように心掛けてください。

 

 

③瓦葺

陶器瓦は対候性、耐火性、防音性に優れている日本古来から使われている伝統的な屋根材です。

一昔前のほとんど住宅の屋根材は瓦が使われてましたね。

 

屋根材としての機能がとても高く自然素材で形成されているため環境にも優しい材料なので今も変わらず人気があります。

 

近年は住宅の耐震性能が重要視されるようになり重量のある瓦屋根は構造検討上不利側になりますので使われることが少なくなっている印象があります。

ただその重量を加味した適切な構造計算を行えば問題なく使用できます。

 

対候性が高いため基本的に塗り替えや葺き替えをする事がほとんど必要なく屋根材の中では一番メンテナンス費用がかからない商品ですが、やはり約10年を目安に割れや瓦のずれなどを確認することをおすすめします。


また地震や台風などの直後は瓦が割れたりずれて落ちたりすることがありますので気になる場合は専門業者に点検を依頼して下さい。

 

 

屋根のメンテンナンスのまとめ

 

すべての屋根材に共通することですが、直接屋根に上がって屋根材の確認をする事は転落などの恐れがあり危険ですので点検は必ず専門業者に依頼するようにして下さい。

 

適切な時期に点検し、しっかりとメンテンナンスを行えば屋根材の性能を維持することができます。


そしてそれは家全体を末永く維持できることにつながります。

 

ぜひこの機会にご自宅の屋根材の点検時期をご確認していただければと思います。