前回「私が考える理想の住宅とは?」というお話で終わりました。
その「理想の住宅」とは?
私が考える住宅に必要な基本要素が3つあります。
①耐震性
②断熱性
③耐久性
この3つの要素は私の住まいづくりにとって欠かせない基本要素としております。
ではこの要素について簡単に説明したいと思います。
①耐震性
これはいわゆる地震に強い住宅になります。
少し難しいお話になりそうなので解説も一緒に書きたいと思います。
現在建築に関する日本の法律では建築基準法という法律があります。
その法律で構造(耐震性)に関して最低限守らなければならない内容が決まっています。
その最低限の法律レベルの地震に対する強さは「耐震等級」で表すと耐震等級1となります。
この耐震等級は1~3がありまして、3が最高レベルになります。
耐震等級2は耐震等級の1.25倍、耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の強さの地震力に耐えられる基準となっています。
ちなみに耐震等級1はどれだけの地震に耐えるように考えられているかと言うと、
数十年に一回は起こりうる(すなわち、一般的な耐用年数の住宅では一度遭遇する可能性が高い)大きさの力に対しては
大規模な工事が伴う修復を要するほど著しい損傷が生じないこと。
数百年に一回は起こりうる(すなわち、一般的な耐用年数の住宅では遭遇する可能性は低い)大きさの力に対しては
損傷を受けても、人命が損なわれるようにな壊れ方をしないこと。
うーん、ちょっと分かりずらいですよね(^^;
数十年に一回は起こりうる・・・とは震度5程度の地震のことを表しています。
数百年に一回は起こりうる・・・とは震度6~7程度の地震のことを表しています。
という事は、
耐震等級1(法律で最低限定められているレベル)は震度5程度では建物が著しく損傷しないように(細かい損傷は有です)、
震度6~7程度の地震では建物が倒壊せず人命を守る事ができるようにと考えられているという事になります。
建物が倒壊せず逃げることができれば命を守る事は最低限できるからです。
ここまでをご理解して頂いた上で私の耐震性についての考え方をお話ししたいと思います。
かなり前置きが長くなってしまいましたので次回ご説明したいと思います。