パワービルダーや工務店の住宅では外壁にサイディングを使用している事が多いと思いですよね。
昔は安っぽいイメージが強くデザインもあまり良くないなぁと思っていましたが、
最近のサイディングは石や木目の質感が良いものが数多く出てきているのでなかなか良いデザインの
外観も見かけるようになりました。
ただ一番の難点は継ぎ目のシーリング。
これはとても目立つので外観デザインを損ねてしまう要因のひとつなんですよね。
四方合いシャクリのサイディングという継ぎ目のシーリングが不要な商品もありますが、
(窓回りや屋根との取り合い部分はどうしてもシーリングが必要ですが)
サイディングの割り付けが大変ですので間取りと外観形状を考慮して計画する事が重要になります。
これは好みの問題になりますが、やっぱり私は塗壁が好きです。
なるべく自然素材を使いたいので漆喰や「そとん壁」で仕上げるのがすごく風合いもあり、
とても生命力を感じる自然なデザインになります。
自然素材であれば焼杉板張りもすごく風合いがあって好きな素材です。
焼いた表面の炭化層が板の劣化を遅らせるので軒をなるべく出している部分に使用する事で
さらに長持ちさせるようにできます。
部分的に使用してアクセントにするのも良いですよね。
私の設計ではサイディングは絶対に使わない!!というような事はありませんが、
住宅のデザインや周辺環境、自然との融合を考慮してなるべく自然素材を採用したいと考えています。