
前回はユニットバスについてお話をさせて頂きましたので今回は昔からある在来浴室について考えてみたいと思います。
在来浴室って名前が分かりずらいですよね(^^;
前回も少し触れましたが在来浴室は基礎のコンクリートをある程度立ち上げるか壁の内側にブロックを積んでモルタルの
下地を施工し、その上にタイルを貼って仕上げるのが一般的です。
基礎やブロック積以外の場所はアスファルトフェルトや耐水ボードを貼ってシーリングを施工し防水処理をしたりします。
設計者や施工店によって使用する材料は違うと思いますが防水をするという点は共通です。
ユニットバスのデメリットである矩形のスペースなどに対応する事ができ、オリジナルの形状やデザインで設計する事が
できるため拘りのある方は今でも在来浴室を選ばれる方もいらっしゃると思います。
在来浴室で一番気になるのが断熱性能です。
壁や床下に断熱材を入れて施工すればある程度断熱性能は確保できますが浴槽部分と他の部分との取り合いなど課題が
多くあるため私としてはあまりお勧めしておりません。
ユニットバスの良い点と在来浴室の良い点を融合させたハーフユニットバスという商品もあります。
これは浴槽の縁から下がユニットで組まれていて、浴槽の縁から上を在来浴室の工法でタイル貼りや檜貼りなどで仕上げる
事ができます。
この仕組みであれば建物が基礎断熱であれば断熱材ですっぽりと包むことができるので純粋な在来浴室の不安を解消できます。
浴槽と床部分はユニットでその上の壁は木の香りを楽しめる檜仕上げにすると浴室をとてもリラックスできる空間に
仕上げる事ができます。
※写真はTOTOのハーフユニットバスのHPから掲載させて頂きました。