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床材について(タイル編)

 

フローリングやカーペットなどの他に住宅の内部にはあまり使用される事はありませんがタイルを使用する事があります。

 

タイルはとてもデザイン性に優れていて憧れる方もいらっしゃると思います(^^

 

特に全体的にモダンなデザインとする場合にリビングやダイニングの床には300㎜角以上のホワイトのタイルを貼ると

すごくお洒落な空間になりますよね。

 

また洋風なデザインの住宅ではテラコッタ調のタイルを貼ると室内も南欧風デザインになるので好まれる方も多いと思います。

 

タイルはデザイン的にはとても優れているのですが、表面が固いので転んだ時などケガをしたり、モノを落とした時に

割れてしまったり、木造ですと下地が収縮して動きますので割れてしまう可能性があります。

 

全体的に使用するのではなく一部アクセントとして使うのが良いと思います。

 

もしリビング全体に使用する場合は床組の木下地ではなくコンクリートの下地に施工するように考えた方が良いと思います。

 

その際はなんの対策もなくコンクリートにそのままタイル貼りで仕上げてしまうとタイル面がかなり冷くなりますので、

コンクリート部分に断熱材をしっかりと施工する必要があります。

 

それでも寒さを心配される方には床暖房の設置を検討してみても良いかもしれませんね。

 

コンクリートにタイル仕上げであれば不燃材料になるので薪ストーブを設置する事もできますので、

周辺環境も考慮して暖房器具も検討したいところです。

 

また生活空間にタイルを貼るのであれば滑りにくい素材が良いですが、あまり滑り止めが強いと室内でもつまずいてしまう恐れがありますので

タイル表面の仕上げにも注意が必要です。

 

私の設計では床材にタイルを使用するのは玄関やそれに続くシューズクロークが多いですが、

自転車やアウトドアなどの趣味のための土間床仕上げの部屋を作ったりリビングやダイニングだけをタイル貼りで仕上げる場合もあります。

その場合にはその用途にあったタイルをしっかりと吟味して選定するようにしています。