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屋根材について②

 

前回は屋根材の種類「重い屋根」「軽い屋根」についてと防水する事の大切さをお話させて頂きました。

 

今回はその屋根材の種類とそれぞれの特徴をまとめましたので屋根材選びの参考にして下さい(^^

 

スレート

セメントに繊維素材を混ぜて加工した材料。

カラーも豊富でバリエーションもあり他の屋根材よりも低価格のため現在はもっとも普及している屋根材です。

10年程度で塗り替える必要がありますが、30年程度経っても劣化が少ない対候性の高い商品もあります。

    

 

シングル

ガラス繊維の基材にアスファルトを含侵させてスレート砂や彩色焼成砂を圧着させた材料。

洋風住宅に適したデザインで主にアメリカなど海外でのシェアが高い。

30年保証を謳っているメーカーもありますが、劣化した場合は基本的に張替か屋根材の上に重ねて施工する方法があります。

 

また表面のスレート砂や彩色焼成砂が年数と共にポロポロと落ちてきます。

 

 

ガルバリウム鋼板

横葺き、縦ハゼ葺きなどデザインが豊富で緩勾配屋根にも対応しているため特に設計事務所などデザインに

拘りのある会社で採用されることが多い材料。

ガルバリウム鋼板自体はかなり薄い材料のため、雨が降った時に響いた音が気になる場合があります。

 

吸音材を併用して施工すれば音は緩和されます。

 

 

日本古来から使用されている材料。

昔からある瓦は陶器製で耐久性、耐熱性、防音性があり、屋根材としての機能性が高い材料です。

但し上記でも記載したように重量があり、建物自体に負担がかかるため構造検討が必要になります。

また屋根材の中では一番コストがかかるため予算の調整が必要になります。

 

瓦は陶器だけではなくセメントで成形したセメント瓦もあります。

 

 

屋根材によって性能や外観デザインが大きく変わります。

 

また「重い屋根」「軽い屋根」のように建物の構造にも大きく影響を及ぼします。

 

構造的な面から考えますと「軽い屋根」の材料が有利ですし、屋根をスッキリ見せるデザインがしやすいというメリットがあります。

ただし「重い屋根」の瓦もしっかりとした建物の構造計算を行えば問題ありません。

重厚感があり和の趣のある和瓦や南欧風のさわやかなデザインの洋瓦を用いればそれぞれの特徴を生かした住宅デザインとする事ができます。

 

 

屋根材だけで考えずにご希望の外観デザインや構造を考慮しながら屋根材を選択する事が大切になります。