今回の記事も一年前のブログ内容と同じです。
とても大切な事ですので繰り返しとなりますが今年も皆様にお伝えしたいと思います。
前回まで家の中で一番断熱性能が低い窓を改修するお話をさせて頂きました。
以前も窓の断熱性能について当ブログでも書かせて頂きましたが、
断熱性能を上げるともう一つメリットがあります。
それは窓の結露の抑制。
断熱性能の低い窓では外の寒い空気で冷やされた窓ガラスに室内で暖房された暖かい空気が触れると窓の内側が結露します。
室内で暖房された暖かい空気は水蒸気を含んでいます。
空気が暖かいほど含まれる水蒸気の量が増えます。
その水蒸気が外の寒い空気で冷やされた窓に触れると液化して窓ガラスの表面に水滴となって現れます。
身近なもので例えると氷を入れたコップに水を入れて暖かい室内に置くとコップの周りに
水滴が付きますよね。
氷を入れた水(外の寒い空気)に冷やされたコップ(窓ガラス)に室内の暖かい空気が触れる事により、
暖かい空気に含まれた水蒸気が水滴となってコップの表面に付く・・・
これが結露のメカニズムです。
窓ガラスの断熱性能を向上させることによりこの結露を抑制する事ができます。
新築であれば窓の断熱性能が高い製品を使用する、現在お住まいの家であれば内窓を施工する事により結露が改善されます。
ただ勘違いしないで頂きたいのは結露を100%無くすことはできません。
窓ガラスの断熱性能を向上させても限界はあります。
室内の湿度の調整も大切ですので、あまり過剰に加湿してしまうと断熱性能を上げた窓を使用しても結露してしまう可能性が
ありますので注意が必要です。