以前当ブログで「住宅の外観:外壁」というタイトルで外壁のお話をさせて頂きました。
下記参照
https://www.tn-architect.com/2020/03/07/%E4%BD%8F%E5%AE%85%E3%81%AE%E5%A4%96%E8%A6%B3-%E5%A4%96%E5%A3%81/
こちらのお話をもう少し詳しく皆さんにお伝えしたいと思います。
いま住宅業界で主流の外壁材と言えばシェアが約70%になる「サイディング」という商品になります。
その他の外壁材(次回以降でご紹介しますね)よりもコストパフォーマンスが良くデザイン性にも優れていてるため、
現在最も使用されている外壁材になります。
この「サイディング」という商品は①窯業系、②金属系、③樹脂系に分ける事ができます。
それでは一つずつどのような商品かをご説明したいと思います。
①窯業系サイディング
セメント質、繊維質、および混和材からなる混合原料を成型、養生硬化させた材料。
防火性能に優れており、石柄、木製柄、レンガ柄、塗壁柄などデザインのバリエーションも豊富で現在最も多く使用されているサイディングになります。
和風、南欧風、北欧風、アメリカン、モダン、コンテンポラリー、ナチュラルなど様々な様式にも対応できるため幅広く採用されています。
塗装も雨で汚れが落とせるタイプや光触媒で汚れを分解するタイプなどさまざまな機能を持つ商品があります。
他の外壁材に比べて施工の手間が掛からず工期を短縮でき、工場にて生産されるため品質が安定しているというメリットがあります。
種類にもよりますが外壁の劣化や色褪せする事を考えて約10年程度で塗り替え(クリア塗装ができるメーカーもあります)が必要になります。
またサイディングとサイディングの繋ぎ部分は防水するためにシーリングという材料を施工します。
そのシーリングの寿命も約7~10年程度になりますので劣化して雨漏りをする前にシーリング材の打ち換えが必要になります。
シーリングが必要ない四方合いじゃくりタイプのサイディングというものがありシーリングがないので継ぎ目が目立たないので美しく仕上がります。
ただサイディングの割付を考慮する必要があり、通常の窯業系サイディングよりも施工手間も含めてコストが上がります。
窯業系サイディングのお話が長くなってしまいましたので次回②金属系、③樹脂系のご説明したいと思います。