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外壁材について…モルタル編②

 

前回からの続きです。

 

私が設計するにあたりとても大切にしている自然素材を用いた材料もこのモルタル下地に外壁に採用する事ができます。

 

自然素材と言えば室内の壁でもご紹介しました「漆喰」や「シラス壁」があります。

 

 

「漆喰」とは消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした材料です。

耐火性、調湿機能があり日本の伝統的な家屋や建築物にも使われてきた歴史のある材料です。

仕上がりがとても美しく重厚感のあるデザインとする事ができます。

ただし漆喰の調合はとても技術が必要で職人の高度な技術が必要になります。

また雨などの水分を吸収してしまうためどんなデザインの住宅でも採用できるという事ではなく、

雨等を防げるような軒を大きく出した平屋建ての住宅に適しています。

 

 

「シラス壁」とはマグマが岩石となる前に粉末となった物質で、漆喰と同様に耐火性、調湿機能があり臭いや化学物質の分子を

吸着する性質があります。

漆喰ほど美しさはありませんが、カラーやテクスチャーも種類があり落ち着いた重厚感のある仕上がりとなります。

また漆喰とは違い透湿機能を持ちながら下塗りを超微細なシラス粒子で構成している材料を使用するため雨水の大きな粒子を通さない

構造となっています。

 

モルタルの外壁仕上げの中でもコストが掛かりますがご予算が合えば私はこちらの外壁材をお勧めしております。

サイディングのように継ぎ目がなく、職人さんの技術によって美しく仕上がり、調湿機能を持つ自然素材というまさに私が大切にしている自然環境との調和を実現できる外壁材だと思います。