一級建築士製図試験「頭を使う作業・手を動かす作業③ 計画の要点編」

 

前回はエスキス段階での「頭を使う作業」と「手を動かす作業」を分けて説明しました。 

 

次は②の計画の要点の記述について考えてみたいと思います。 

 

計画の要点の記述については基本的に「頭を使う作業」になります。 

 

これは試験までにいろいろなパターンの記述内容について勉強をされると思いますが、 本試験でどのような記述内容の要求があるのか分からないため、 試験中に計画の要点の要求内容に対して自分のプランから回答を考え出さなければならないからです。 

 

計画の要点の記述はある程度想定できる内容も沢山ありますので、定番の記述回答はにしっかりと勉強をして覚えておく必要があります。 

 

特に「配置計画(アプローチ)で配慮したこと」「部門のゾーニングで配慮したこと」 

「動線について配慮したこと」「建築物の構造種別・架構形式・スパン割りについて考慮したこと 

及び主要な部材の断面寸法」などよく出題される内容は押さえておいて下さい。 

 

この定番の出題をいかに素早く回答できるかが計画の要点の時間短縮のカギになります。 

 

これは過去の課題文の計画の要点の模範解答をしっかり勉強して覚える、さらに本試験の課題が発表されましたら、その課題に沿った計画の要点の勉強を繰り返し行う事で対応する事ができます。 

 

しかし本試験では定番の計画の要点内容を少し変えて出題したり、今まで見たことがない内容が突然出題されることがあります。 

 

ここで慌てないで下さい。 

 

ここで心をかき乱されないようにまず定番の内容で回答できるところをしっかりと回答し、今まで見たことがない内容をもう一度落ち着いて読み込んで下さい。 

 

今まで見たことがない内容は自分だけではなく他の受験生も見たことがありません。 

みんな慌ててます。 

ここで一息ついてしっかりと読み込んで今考えられる内容を記述すれば大丈夫です。